アムテトラ


アムテトラ

世界で初めて量産化に成功したテトラポッド形状酸化亜鉛単結晶素材であり、独創的な形状で様々な複合効果を発揮

・テトラポッド形状による複合効果
 ゴム:制動性  塗料:超撥水性 フィルター:高集塵性 低圧損性

・酸化亜鉛単結晶性による複合効果
 樹脂・ゴム・塗料:耐摩耗性 熱伝導性 帯電防止性 電波吸収性

 『アムテトラ』の諸性質
物質名 酸化亜鉛
化学式 ZnO
結晶構造 単結晶(針状部分)
形状 テトラポッド状
平均繊維長(針状部分) 約10μm,約20μm
真比重 5.78
かさ比重 約0.1
融点(加圧下) 2000℃
昇華点 1720℃
比熱 523 J/kg℃
熱伝導率 25.3 W/m・k
熱膨張係数 3.18×10-6/℃
屈折率 1.9~2.0
比誘電率(2.4×1010Hz) ε=8.5
体積固有抵抗 約10Ω・cm
 アムテトラの基本構造

● テトラポット状酸化亜鉛単結晶体

 『アムテトラ』グレード一覧
グレード名 仕 様 主な推奨複合マトリクス
WZ-0501
WZ-0501L
未表面処理 ゴム材・エラストマー・フッ素樹脂・塗料材
WZ-0511
WZ-0511L
アミノシランカップリング処理 一般樹脂材(PP・PS・ABS・PA・PPS・LCP・他)
WZ-0531 エポキシシランカップリング処理 一般樹脂材(POM・PBT・他)
WZ-05B1 チタネート系カップリング処理 撥水用(シリコーン・フッ素)
WZ-05E1 シリコーンオイル ポリカーボネート樹脂(PC)専用
WZ-05F1 アミノシランカップリング処理
(アトマイザーで解砕処理)
一般樹脂材(PP・PS・ABS・PA・PPS・LCP・他)・塗料材
 アムテトラの複合効果
 特長
制動特性の向上

シューズソールゴムへのアムテトラを複合により氷上での制動特性が向上する。

摩擦係数
アムテトラ10wt% アムテトラ無添加
0.35 0.20


【アムテトラ採用事例】

【フットサルシューズソールの比較データ】
資料名 動摩擦係数(床材:ステンレス)
Dry Wet サラダ油
アムテトラ有 0.68 0.52 0.17
アムテトラ無 0.48 0.44 0.12
効果 約40%向上 約20%向上 約40%向上

重量条件:4kgf

シューズソールの配合事例
ゴム BR 80 70
SBR 0 10
NR 20 20 20 20 20 20
主な添加材 酸化亜鉛 6 6 0 6 6 0
アムテトラ(繊維長さ:約20μm) 0 15 15 0 15 15
シリカ 30
シランカップリング材 3
ステアリン酸 0.5
イオウ 2.5
加硫促進剤 0.4
DIN 摩耗量(mm3) 61 53 50 72 68 64
摩擦係数(wet) 0.55 0.78 0.78 0.53 0.67 0.67
硬度 61 66 64 60 65 63


アムテトラの超撥水性への応用

【撥水性理論】

表面の形態と接触角について表面に凸凹があるとき
(アスペクト比 B/A>1のとき)
もともとの表面の材質の接触角が
(1)θ<90°であれば漏れ性が増し
(2)θ>90°であれば撥水性が増し

蓮の葉のような超撥水性を実現する為には
(1)表面エネルギーを下げる
(2)表面形態的効果を導入
が必要である。

アムテトラ(酸化亜鉛単結晶体)は、テトラポット形状をしており、アスペクト比>1の表面は容易に作り出せる。 アムテトラを撥水性のあるフッ素樹脂やシリコン樹脂に複合し物体に塗布コーティングした場合の超撥水の実施例を下図に示す。 (表面より突出したアムテトラには撥水性能のあるフッ素樹脂やシリコン樹脂がコーティングされた状態になっている。)


【接触角測定結果】

【撥水処理評価顕微鏡写真】

撥水性評価事例
ベース塗料 撥水撥水クリヤー塗料(シリコンアクリル系)
撥水剤 撥水剤添加無 撥水剤添加(推定:フッ素系)
アムテトラ膜中の添加量(%) 0 10 20 0 10 20
水接触角 82 97 107 100 108 118
滑水性 1)
滑水性 1) 板を30°に傾けた状態でスポイトにより水滴を滴下して
      水を塗膜上を流れ落ちる状態を官能評価を実施
      〇:水が塗膜に留まらず、流れ落ちる
      △:1/4程度が塗膜上に留まって流れ落ちない
 仕様

● 梱包仕様:表面処理グレード・・・15kg詰め紙袋
● 未表面処理グレード・・・・・・・10kg詰め紙袋

 電子カタログ
アムテトラ(SDS)

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